このブログを読んでくださっている方は
学生トレーナーが主で、
熱心に部活動をしてきた人が多いと思います。

おそらく、部活動に関わりたいという学生も
多くいると思います。

そんなあなたに、
読んで欲しい本を紹介してみます。

「内田良:ブラック部活動」

 

スポーツを仕事にしたい学生は、
必ず言われたことがあると思います。

「教員になって部活動の指導をしなさい。」

将来ジュニア期のスポーツに携わりたい
私もずーーっと言われてきました。

先生からも両親からも。

この本には、
今の教育者の話が書いてあります。

先生たちの働き方について、
部活動の現状についてです。

決して部活動を廃止しようという話ではなく、
「部活動には素晴らしい価値があるからこそ
どうすれば継続できるかを考えよう」
という目線で書かれています。

教員の労働環境を知ろう、
時間外労働に適切な制限を設けよう、
部活動中の事故を防止しよう、
部活動に休養日を設けよう、
そんな話が根拠ある上で述べられています。

これから目指す道に、
部活動があるのであれば
必ず読んでおくべき本です。

 

“教育者” との出会い

この本を読んだ私は、
ひとつ疑問に思ったことがあります。

「教育者だと思える先生に出会ってきただろうか」

公立学校での教育を12年間受けてきた私は、
たくさんの先生にお世話になりました。

でも、ふと思い返したときに
“先生”と素直に呼びたくなった
“先生”から色々なことを学びたいと思った人は、
そう多くはありません。

(素直じゃない生徒だったので…)

(裏では先生を呼び捨てにしたりあだ名つけたり)

(あれ、こんな経験は私だけでしょうか笑)

 

そんな生徒だった私ですが、
12年間で「この人こそ教育者なんだろうな」
という先生に出会ったことがあります。

そう感じたのはあることがきっかけでした。

 

・・・・・・・・・・

 

試験前に机へ文字を書いて
カンニングしようとしていたクラスメイトを
先生に告げ口したことがあります。

※既に時効だと思ってここに書いてみます

私からカンニング未遂を伝えられた先生は
「(クラス全体に呼びかけるように)机は汚くなっていませんか~?シャーペンの跡は消しましょう。」

と言い、カンペを書いていた生徒たちに
文字を消させてカンニングを防ぎました。

 

帰りのホームルームで
配布資料と一緒に、
私は小さな紙を先生から受け取ります。

折り畳まれた紙には
「あなたの勇気のおかげで、未然に防ぐことができました。仲間を守る行動に深く感謝します。」
と書いてありました。

 

実は、カンニングをしようとしていたクラスメイトは
同じグラウンドで部活動をしていた仲間でした。

仲間の部活動は
試験期間中も変わらずに練習があり、
朝練は7:00集合、放課後練は19:00過ぎまで。

その上、練習の準備片づけがあり、
家で過ごせる時間は一日の1/3程度。

試験勉強がどれくらい
大変なものかを知っていました。

しかし、部活動では試験結果を
顧問へ報告する制度があり、
点数が悪いと何かしらの
ペナルティを受けなければなりませんでした。

カンニングをしたくなる気持ちはわかります。

気持ちはとてもわかりますが、
もし不正が発覚した場合に
仲間が部活動の試合に出られなくなることも見えていました。

 

その後の先生の対応

私への対応は、
「勇気に感謝します」の内容の手紙でした。

逆に言えば、
それ以外は何もありませんでした。

以降、この出来事について先生と
話をしたこともありません。

 

また、カンニングしようとした仲間への対応は、
何もありませんでした。

不正をしようとした生徒に対して、
直接の対応は何もなかったことになります。

でも、先生は本当に
何もしなかったわけではありません。

もっと根本的な対応をしてくれたのです。

 

その対応とは、
「試験期間前・期間中の部活動の練習時間に制約を設ける」というものでした。

実際、カンニング未遂の出来事があった次の試験期間では

・部活動は原則的に認めない
・行いたい場合は部員による自主練のみとする(時間制約あり)
・理由により校長への申請&時間短縮で認められる(公式試合が近い等の理由)

この決まりが作られました。

 

生徒に勉強をする時間を

学生の本業は勉学です。

それを教えてくれた先生、
そのあり方を示してくれた先生こそ
教育者なのだろうと思いました。

対応してくれたという事実だけでなく、
その時に先生が直ぐに示した姿勢・態度に対して素直に「こんな大人になりたいな」と思いました。

もちろん部活動で熱心に指導されている先生も教育者です。

私自身もその教育を受けてきて、
部活動の恩恵を受けてきたうちのひとりです。

確かに、どれだけ忙しい部活動に
所属していても勉強の成績が優秀な生徒もいます。

確かに、文武両道を掲げている学校もたくさんあります。

でも、本当に文武両道なのか?

部活動優秀で成績不良の生徒に対して、
個人の努力不足のみで片付けて良いのか?

本を読んでみて、
この疑問がさらに強くなりました。

価値のある部活動だからこそ、
生徒にとっても教員にとっても無理なく
継続できるものにしていきたいですね。

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