はじめに

これは僕と旅の相方とに起きた
ドラマよりも壮大なストーリー。

日本一高い場所、富士山頂で
大自然の怒りを肌で感じた。

①ヒッチハイクで富士山に行こう!ってなった話。
http://www.gap-sports.net/member-blog/fujiyama_challenge/

②ヒッチハイク開始〜五合目到着の話。
http://www.gap-sports.net/challenge/fujiyama_challenge-2/

③山頂に着いたら嵐だった話。
http://www.gap-sports.net/challenge/fujiyama_challenge-3/

真面目に読まないで、
バカだなこいつらっていう目線で読んででください。

では、どうぞ。

死なずに迎えた朝

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登頂した瞬間に嵐となった富士山頂の
トイレの小屋で一晩ほとんど寝ずに過ごした僕らは
『ご来光』だけでも見れれば…

と神にもすがる想いで、
小屋の扉を開けた。

しかし外は未だかつて見たことのないような嵐だった。

『でも、まだ暗いし、可能性はある!!』

最後の力を振り絞り、そう思うことにした。

しかし、現実は悲しいほどに残酷で、
本来ならご来光を見て感動する時間になっても
嵐のせいで外は真っ暗。

富士山の管理人なのかは定かではないが、
おじさんにトイレの小屋を追い出された。

寒いけど雨風はしのげていた状況が一転し、
雨対策を舐めていた僕らはそのツケが回って来た。

ちなみにいうと山の雨対策といえば、
ゴアテックスなどの最新技術が詰まったウェアを
身にまとい雨に体温を奪われないようにするのだが、

僕らは山を舐めていたので、
雨対策は “ポンチョ” だけしかしていなかった。

台風を5倍強くした感じの嵐の中、
僕はたった1つの雨対策グッズ “ポンチョ” だけで
下山しなければならない現実を受け入れられなかった。

そういえば、1回目の記事に登場した
呆れながらもアドバイスをくれた友達は
「雨対策だけはしっかりしていったほうがいいよ」

って、言ってたっけな…

結局ご来光は見ることができなかった。

エナジーチャージ

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ご来光が本来なら見える時間になると
山小屋に明かりがつき、店が営業し始めた。

その時間になると、
山頂はご来光目当ての人々でごった返す。

そして雨のため、山小屋の中にも人がごった返す。

やっとの思いで山小屋に入り、
900円のラーメンを朝ごはんとして食す。

このラーメン。

絶対コンビニとかで100円くらい売っている
チャル○ラのラーメンじゃん。笑

という、しょうもないクオリティ。

いや、
でもここは日本で1番高い山の山頂なのだから、
暖かいラーメンが食べられるだけありがたい!

日本一高い場所でたべるチャルメ○のラーメンは
瀕死状態の僕らからしたら充分すぎるエナジーチャージとなった。

ラーメンを食べたら
すぐ店を出るように言われたので、
今できる最強の雨対策をした上で、
下山することに。

体力の限界を迎える下山

 

このムービーはラーメンを食べた直後に
富士山頂で相方が撮影したものだ。

こんな状況の中、
僕らはひたすら下を目指す。

登るときは岩場が多かったのに対して
下山ルートは砂道が多い。

海の砂浜 + 急斜面 = 富士山の下山ルート

と、言えば想像しやすいだろうか?

少しトレーナーっぽい話をするとするなら、
下山は大腿四頭筋がありえないほど疲労する。

特に内側広筋。

今まで色々なトレーニングをしてきたつもりだが、
こんなにも内側広筋に負担があったトレーニングは
したことがなかった。

いやいや、
これはトレーニングじゃなくて
生きて帰るための一歩なんだ。

そう自分に言い聞かせ一歩一歩を
大切に踏みしめながら下山を続けていると
あたりは徐々に明るくなっていた。

登りは僕の方が早かったため
相方を引っ張る形になったが、
下山は相方の方が早く、どんどん前に進んで行ってしまう。

どこからか僕の中に違和感があった。

「この道でいいのか?」

前を進む相方に叫ぶようにして確認すると
彼もおそらく体力の限界だったようで、
振り向くことなく手を高く上げるだけの返事だった。

文句言わないで俺について来い!
と、言わんばかりのその仕草。

しかし、
七合目の小屋に到着して一休みするときだった。

僕の違和感はおさまるどころか
むしろ大きくなっていた。

小屋のお兄さんに、

「このルートって富士吉田ルートで、あってますか?」

恐る恐る聞くと、

「え、何言ってんの?全然違うわ。笑」

強面のお兄さんは
受け入れがたい事実を
サラッと言った。

「あ、ありがとうございます…」

そうとだけ告げたあと、
ルートを間違えているという事実を相方に伝えた。

すると彼から信じられない言葉が出てきたのだ。

仲間割れ

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ルートが間違っているため、
下山してきた山を2時間くらい
登り直さなければならなかった。

そんな事実を彼に伝えると、
しばらくの沈黙の後こう言った。

「よしださん。これ、まさに人生の縮図っすよ!」

明らかにルートをミスったのは
相方のせいだと僕は思っていた。

まずは「ごめんなさい」の一言が
聞けると思っていた僕はビックリして
「はぁ?」という言葉以外出すことができなかった。

すると、さらに畳みかけるように、

「人生、山あり谷ありです!」

体力の限界はとっくに超えている。
正直今すぐにでもあったかい湯に浸かり、
体を休めたいと思っていた。

それなのに彼は、
自分のミスを認めるどころか、
変にポジティブだった。
ムカつくくらいにポジティブだった。

なんなんだ、こいつ…

まず謝れや。

僕はその気持ちを彼にぶつけた。

しかし彼は、まだ自身の
「人生の縮図理論」を説いている。

握りしめた拳を彼にぶつけてやりたかった。

しかし体力の限界を超えている僕は、
そんな体力があるなら早く登り直そうと、
溢れる怒りを押し殺して無言で登り始めた。

僕の怒りに気づいたのか、
後から登ってくる彼は、

「よ、よしださん!まさか怒ってます?!」

と、火に油を注ぐような発言をする。

それでも無言で登る。

彼にかまってる体力はないからだ。

チケットがない?

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僕らはスタート地点である
五合目に帰ってこれていた。

あの事件の後ほとんど会話もせず、
ただひたすら重たい足を進めた。

大雨だったため、全身はびしょ濡れ。

やはりポンチョ1枚じゃ富士山の
嵐は無事には乗り越えられない。

カバンの中もびしょ濡れだった。

僕のiPhone5(写真用に持っていた昔の携帯)が
犠牲となり電源が全くつかない状態に。

メインのカメラとして使っていたので、
おかげさまで残った写真は少ない。

でも生きて帰ってこれたからそれでいいんだ。

ロッカーにあった荷物を取り、
シャワーを浴びようとするも
10分で1000円かかるらしく
金欠な僕らは入れなかった。

荷物を整理し雨に濡れた体を震わせながら
河口湖駅に向かう帰りのバスに乗り込もうとした時だった。

相方はバスのチケットが
なくなっていることに気づいた。

え?富士山登っただけなのに
チケット無くすか?!

さっきのルートミスをまだ許していなかった
僕の正直な気持ちは言うまでもなく、

「ざまーみろ!!wwwwww」

最低な人間ですね僕。

彼のチケットは結局見つからず
もう一度1000円くらいする
チケットを買い直していた。

河口湖駅に戻ると嘘かのように暖かかった。

それもそのはず、
この時は8月の中旬。

寒いのは富士山だけだ。

僕らは、
なんだかんだ仲直りをして、
旅館のお風呂にゆっくりと入り、
帰りのヒッチハイクに備えて体力の回復をはかるのであった。

つづく

 

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